1987年 第1回国際テキスタイルコンペティション(ITF)’87京都


(国立京都国際会館)にて実演


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■エピソード

【30歳で初めて、人前での実演・・・】 私は超が付くほど喋りが苦手、1987年のあの日は北野たけしさんのように・・・

第1回国際テキスタイルコンペティション’87京都(国立京都国際会館)での実演依頼・・・ 「喋らなくて良いから」 と
所属組合より依頼が入り迷いましたが、会場の国立京都国際会館見たさと名誉なこともあり、お受けいたしました。

京都の伝統工芸(清水焼・京七宝・友禅染・西陣織・京人形・・・)の中から
竹工芸・糸目糊置き・金彩工芸の三つの工芸で実演 (各一名) 私以外のお二人は超ベテランの先生。
私の所属組合にも、催事で実演されてるベテランで有名な作家さんも沢山いらっしゃるのに、独立して間の無い若輩な私に?
それも実演経験がないのに・・・? 多分・・・ 『少しでも前に!』 の、チャレンジ精神を認めて頂けたからだと思っています。
伝統の技法だけでは表現出来ない更紗模様。独自の技法も取り入れ従来にない立体感のある柄付けの実演をしました。

「見られてる」を意識しないように必死に机に向って実演しましたが
集まってきてる気配・・・耳には英語や韓国語が飛び込んで来ます。
30歳で初めての実演には大舞台過ぎて、人も多く、あまりにも過酷・・・
そんな中、通訳無しでの質問に答えられず、首を横に振った瞬間
「エッ?」 ・・・身体に異変が! 極度の緊張が原因なのか
意思と関係無く、勝手に首が動き・・・しばらく止まらない・・・・・
以後、2012年(8月更新)に至るまで、人前での実演はその一度だけ。

仕上げてる様子は、動画サイトや当ホームページ内で公開しています。


30代にやった新しい技法へのチャレンジが、その後のビロードオーガンジへ施した、立体感を持たせる技法のヒントに



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